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音響効果の向上方法

2025-05-29
私見では、五千元から一万元のスピーカーが最も遊び甲斐があり、可塑性が高い。ここで経験を共有。
基礎知識:近接モニタースピーカーとは?
まず監視聴用スピーカー(モニタースピーカー)とは、録音技師や音響技師がプログラムを監視するためのスピーカー。歪みが少なく、周波数特性が広く平坦、信号をほぼ修飾しない特性を持ち、音声プログラムの本来の姿を忠実に再現する。
スピーカーサイズと設置距離により、近接、中距離、遠距離の三種に分類。
近接モニタースピーカー:監視機器と監視者の距離が比較的近く、一般に頭部から1-2m程度。小部屋では主要監視装置として使用可能。
小型録音スタジオや個人スタジオは面積が小さいため、通常は近接モニタースピーカーのみ使用可能。高コストな中大型録音スタジオでは近接モニターの使用は稀だが、必要時(通常「互換性」チェック用)に備えている。
近接モニタースピーカーは、監視機器と監視者の距離を縮めることで音を直接届け、壁などからの反射波(定在波)の発生確率を減らし、特定の面で音をより正確にする。録音分野において小型の近接モニタースピーカーは信頼性の高い録音・ミキシングツールとなった!
さらに、近接監視を採用することでスタジオの音響環境仕様も遠距離監視より大幅に簡略化。近接/中距離/遠距離モニタースピーカーは外観でも容易に識別可能:近接型は明確に聴こえ、過度に煩雑でない小型設計が基本。
近接モニタースピーカーは過渡応答性に優れ、コンパクトで設置容易。ダイナミックレンジが大きくない弦楽、ボーカル、クラシックなどの音楽再生では、音が忠実で正確、階調性が良く、近年民生用にも普及。
向上編:1. 防振機器:共振軽減で中低音を透明に、聴感がワンランク向上。
多くのユーザーはスピーカー購入後、机やTV台に直接置き、防振対策を全く行わない。これでは低音が濁り、音も透明感を欠く。必要な防振対策が効果的。私はスタンドを選択(スパイクも可)。スタンド使用時の聴感差は明らか。趙鵬の「船歌」を聴くと、TV台置き時は冒頭の太鼓の低音が弾力性はあるが引き際が不明瞭。スタンド使用後、低音が確実に安定し、濁りが消え透明感増加!
2. 配置:軸線内側法で音場拡大
次に私のスピーカー配置。多くのユーザーはHIFIスピーカーの配置を無造作に扱うが、これは誤り。なぜ店舗と自宅で聴感が全く異なり、騙されたと感じるのか?これが主因。
実際、最適な配置を見つけることが重要。音響表現はスピーカーとリスニング空間の相互作用で生まれる。エンジニアと相談後、私の空間では軸線内側配置法を採用:皇帝位を中軸とし、スピーカー位置と聴取者が45度、両スピーカー間隔3mで最適音場を実現。
音の指向性は極めて重要。この配置でなければ音が拡散し、凝集感がなく曖昧な印象。正しい配置で初めて皇帝位は最良の聴取効果を得られる。
3. 音源:聴感が更に向上
良いスピーカーさえあれば音源はPCやスマホで十分と考えるユーザーがいるが、愚かな考え。新鮮でない食材で料理するようなもの。
ロスレスプレーヤーとCDを比較後、ロスレスプレーヤーの遊び甲斐が高いと判断(より多様な音楽を聴ける)。CDはディスク購入が煩雑。プレーヤー導入後、ボーカルの繊細さと豊潤さが向上。一般的プレーヤーでも音質は良く感じるが、詳細を聴き込むと差は歴然。
4. パワーアンプ:プリ真空管・パワー石組み合わせで質感がリアルに
各スピーカーには固有の特性があるため、適合するパワーアンプ選択が重要。両者で相乗効果を発揮。私は主にボーカルを聴くため真空管アンプではなく、プリ真空管・パワー石ハイブリッドアンプを選択。真空管とトランジスタ両方の利点を併せ持ち、再現性高く解像度良好。低音豊かで力強く、過渡特性も優れる。組み合わせ後の音楽の質感は非常にリアル。パワーアンプ選択の重要性を強調し、選択は自身の好み次第。
評価編:三帯域均整、細部まで再現
最初の楽曲は試音定番「高山流水」。低音階から高音階へ滑らかに進行。音は円潤で甘美、管楽器の気柱が浮き彫り。奏者の指の微細な雑音や息遣いもリアルに再現。ダブルサラウンド高音ユニットの妙技だろう。
各音符は闇夜の灯、晴空の月の如し。朝露や夕映えのようで全身が快適に。管弦楽器の優美さ、柔らかな質感は言うまでもない。高度な再現性と美感を兼ね備えた特性がここに現れている。
次に「昨日再び」(原題:Yesterday Once More)を再生。中音域解像度高く、収束が速い。女性ボーカルの声は優しくかつ広がりを持つ。異なる弦楽器が柔らかく音底を支え、左右異なる位置から音が駆け上がり、生き生きとした定位を創出。全体の音楽はゆったりと壮大。
女性ボーカルは低音域まで美しく下降。高・中・低域の表現力を完璧に示す。高・中・低域の繋がりがより滑らかで完全。従来やや硬質だった高域が柔らかさを増し、中域ボーカルは幅広さと明瞭さを両立。様々な声質の幅広さ、高らかさ、甘さを表現。広いダイナミックレンジは低域解像度も高い。
総括
優れたスピーカーシステムは、初期コスト低、向上余地大、遊び甲斐高の基本要素を備えるべき。