フルレンジスピーカー詳細解説

　　なぜスピーカーユニットに注目するのか？理由は単純で、あなたが聴く音はユニットから発せられるからだ。どれほど優れたスピーカーシステム（あるいはシステム未使用）や完璧なクロスオーバーを使用しても、優れたユニットがなければ全て無意味である。従ってユニットは極めて重要であり、この点に疑いはない。
　　では、中音域ユニットは高域にも低域にも届かないが、何が特別なのか？多くの専門家が中音域は音響再生において最も重要な帯域だと指摘しており、これには全面的に同意する。もしあなたが私のように退屈で、高音ユニット単体で蔡琴の歌声を聴いたり、低音ユニット単体でパガニーニのバイオリン曲を聴いた経験があれば、中音ユニットの重要性を痛感するだろう。単一ユニットで音楽を聴くことを強制されれば、間違いなく中音域ユニットを選択するはずだ。理由は明白で、中音域が人間の聴覚の主要帯域であり、音楽構成の主体もこの帯域にあるからである。
　　中音ユニットの設計
　　前回説明した「一指蒋」高音の概念は中音域にも適用可能だ。全ての発音ユニットは振動板・サスペンション・駆動システムで構成される。ただし動作帯域の違いから、これらの構成要素は長年の進化を経て特定のサイズ範囲に収束してきた。しかし形状や材質は多様化しており、特に振動板素材は近年バリエーションが増加している。主要素材を検証しよう：
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