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ダイナミック・コンデンサー・リボン──最適マイクの選択

2025-05-29
  マイクは主にダイナミック・コンデンサー・リボンの3種に分類される。高価格=高品質ではなく、最適なマイクこそが最高の選択である。種類選定は用途と要件で決定される。各方式の特性を解説する。
  ダイナミックマイク
  ○ 利点:
  ・感度控えめ→環境ノイズ拾音少/ハウリング発生リスク低(ステージ適正)
  ・高SPL耐性→大音圧源(ドラム等)の近接収音可能
  ・中域楽器(ギター/ベース)に最適→他楽器カブリ防止/EQ調整容易
  ・堅牢性→落下衝撃耐性高
  × 欠点:
  ・感度不足→微細ニュアンス再生劣る
  ・周波数特性劣る→コンデンサー比でフラット/広帯域性で劣位
  コンデンサーマイク
  ○ 利点:
  ・高感度→微細音再生に優れ広帯域フラット特性(スタジオ録音向き)
  × 欠点:
  ・環境ノイズ影響大→防音環境必須
  ・取扱注意→湿気/衝撃で特性劣化(恒温恒湿保管推奨)
  リボンマイク
  ○ 利点:
  ・温かみあるヴィンテージサウンド&高速過渡応答
  × 欠点:
  ・感度/帯域幅で両方式の中間的性能
  ・取扱最注意→構造上脆弱(Blue社Woodpeckerは48Vファンタム電源対応で高域改善、beyerdynamic RM510は耐環境性強化)
  技術進化によりリボンマイクの弱点は改善され、応用範囲が拡大中。